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ケイズハウス代表がチュニジアに会いに来てくれた!

海外

こんにちは。
ケイズハウスにスポンサーいただいているテニス選手の市川誠一郎です。

僕は北アフリカのチュニジアという国で開催されている国際下部ツアー大会を主戦場にしているのですが、なんと1月にケイズハウス代表の坂口さんご夫妻が日本から遥々チュニジアまで会いに来て下さいました!!

 

1、 チュニジアを拠点に選手活動している僕

 

僕は日本には住んでおらず、海外を拠点に国際ツアー大会を回っています。
ツアー大会は1週間単位で行われており、通常国際ツアー大会は毎週各国の様々な場所で行われるため、選手は毎週各国を飛び回ってツアーを転戦します。

ですが、下部ツアーに関しては世界に数ヶ所、毎週同じ場所で大会が開催されている場所があり、そこでは同じ場所に長期滞在して毎週大会に出場することが可能です。
その代表的な大会がなぜかチュニジアにあるため、僕は2020年に日本を離れ以来4年半ほどチュニジアを拠点に選手活動しています。

テニスからチュニジアという国は想像しづらく、なんでチュニジアで大会が?と思う方が多いと思います。
下部ツアー大会はリゾート地のホテルのテニスコートで開催されるケースが多く、そのためヨーロッパから近いトルコやエジプト、チュニジアなどで多数下部ツアー大会が開催されているのです。
僕自身もまさか人生でチュニジアで暮らすことがあるとは思わず、今でも自分がこんなに長期間チュニジアにいることが自分のことではないように感じます。

僕がいつもチュニジアにいることはお世話になっているケイズハウス代表の坂口さんにも勿論お話ししており、いつかチュニジアで会えたら、なんて話はしていたのですが、
2025年が明けた頃、坂口さんから、
「近々海外に行く予定があるから、チュニジアに寄ろうかなと思っている」
と連絡があり、
そうなんですか、もし本当に決まったら教えてくださいと返信したところ、
なんとその翌日くらいには、もうチュニジア行きの航空券を買ったという連絡が来ました。
決断と行動がめちゃめちゃ早い!!!

これが経営者の決断の早さ、フットワークの軽さ。
そうして、ケイズハウス代表の坂口さんご夫妻が本当にチュニジアまで会いに来てくださったのです。

 

2、 ケイズハウスと僕

 

今はメインスポンサーとしてご支援いただいているケイズハウスですが、
僕は大学生の頃、ケイズハウス東京店のオープニングスタッフとしてアルバイトしていました。
ケイズハウス東京店がオープンしたのは2006年!
その後全国各地に広がることになるケイズハウスも、当時はまだ京都と東京だけ。
下町に東京スカイツリーもありませんでした、懐かしいです。

僕は学生の頃は世界各地をヒッチハイクや野宿で放浪し、たまに大きな街に着くとホステルに泊まっていました。
そんな中、日本でも英語を使いたかったり、旅で色んな人にお世話になっていた分自分も旅人の助けになれたら、と始めたのがケイズハウス東京でのアルバイト。
受付で英語の接客をしていました。

スタッフの仲間は素敵でユニークな人達で溢れていました。
当時の店長ヒロさんは現在ドイツのハンブルグで大人気の寿司屋さんをやっています。
フランスでワインを作っているヤスコさん、
ウィンホフメソッドと言う呼吸法を使い、裸で冬の雪山を登る(本当)クレイジーな山ガイドのトモさん、
そしてアマゾン川をイカダで下ったり散々クレイジーな冒険をしたのち、南極冒険家となり南極点に立った阿部雅龍くん、

など個性溢れる元スタッフの紹介は以前の記事をご覧ください↓

https://kshouse.jp/articles/すごいよケイズハウス-スタッフの人達/

写真は2016年、僕がプロ活動を始めた時にスポンサーを集めるにはどうすればいいか相談をしに行った時の阿部雅龍くん↓

毎晩色んなゲストに会い、バイトの時間が終わったらロビーでお客さんと話したり一緒に遊びに行ったり、僕が海外にいった時には泊めてもらうこともありました。
時には初めてゲストの外国人に恋したり笑、素晴らしい思い出ばかりです。

そんなちょっとぶっ飛んだワイルドな人達が多いケイズハウスの中で、坂口さんは経営者としても、そして元々身なり行動などキチンと清潔感のある方で、個性的な従業員達にちゃんとした規律を求める一方、
坂口さん自身も長い間バックパッカーとして各地を旅してきて、多様性を許容するバランスを持った方という印象でした。
坂口さんの人柄が、日本社会からはみ出そうなぶっ飛んだ従業員達を上手くまとめて、従業員にとってもお客さんにとってもいい雰囲気の場を作り、
一気に人気のホステルとなり急成長していった要因の一つだったのではないかと感じています。

当時僕がキューバとジャマイカに行って、現地でかなり尖ったドレッドヘアになって何も言わず出勤してきたこともありました。おそらく唖然としただろうと思いますが、
何だそれ、すぐ切るかクビ!
と怒ったりはせず、困った顔はしながらもちょっと考えて、
働く時は帽子被りなさい、と言ってくださったのを覚えています。
僕はドレッドになって何も言わずに出勤できる程世間知らずで、その後僕はラスタ帽で働いていました笑

それから20年が経過し、僕が働いていたケイズハウス東京店はコロナ禍で閉店となりました。
あの場所がないのはとても寂しいですが、現在ケイズハウスは更に圧倒的に店舗を増やした上に、ホステル以外の形態の宿泊事業や、海外にまで進出しています。
みなさん知っていましたか?

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是非チェックしてみてください!

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僕はバイトしていた当時はテニスを始めてすらおらず、自分がテニス選手というかスポーツの世界に関わることになるとは夢にも思っていませんでしたが、
テニスを始めることになり、時は流れ、なんとケイズハウスにスポンサー契約いただくテニスプロとしてケイズハウスに戻ってきました。

当時バイト採用の面接をしていただいた社長の坂口さんと、こんなに長いご縁をいただき、本当に感謝しています!

写真は2016年、初めてスポンサーいただいた時の坂口さんと僕↓

 

3、ケイズハウス代表坂口さんチュニジアに

そんなこんなで坂口さんご夫妻がチュニジアの大会会場に到着。
僕が部屋のベランダにいるとちょうど坂口さんがタクシーから出てくるのが見えました。

昨年以来の再会ですが坂口さんご夫妻、アルバイトで働いていた頃から本当に全く歳を取りません。
驚くほど変わらなくてびっくり!

坂口さんは海外にも事業を展開していたり、各地の宿泊施設の視察でいつも海外を飛び回っています。
今回も近くで視察があるので寄ってくださったのかな?と思っていたのですが、なんと予定があったのはアジア。
全然通り道ではなかった!それなのにチュニジアまで来てくださって本当に嬉しかったです。

坂口さん、嬉しすぎるお土産まで持ってきてくださいました!!!
インスタントラーメンはめちゃ嬉しい!!チュニジアでは入手できません。

坂口さんが到着した試合会場のホテルは冬の間は宿泊客の9割以上がテニス選手という結構特殊なホテル。
テニス選手の世界に坂口さんがいらっしゃることが未だ信じられませんが、ひとまずはホテルを案内して少しビーチを歩いて

ホテルで晩御飯を食べました。

ホテルは3食付きのフルボード。
これは欧米のバケーション先のリゾートホテルではよくある形式です。
僕はこの大会以外でリゾートホテルには滞在することなどなく格安の宿泊先を探すので、このホテルくらいしか海外のホテルを知らないので分かっていなかったのですが、
世界中を旅している坂口さんご夫妻曰く、ビュッフェのメニューがかなり多くて充実していると喜んでくださいました。

僕はいつも同じものしか食べませんが、好奇心旺盛な坂口さんご夫妻は色んなチュニジア料理を少しずつ取ってきて楽しんでいました。
僕は今まで4年半もいたのにチュニジア料理のコーナーには近づいたことすら殆どなく、坂口さんが取ってきて初めて美味しいと知りました。

翌日は雨の予報。せっかく坂口さんが来てくださった時に限って…!

ですが、幸い朝で雨は止んで、朝の練習と昼のポイント練習を見ていただきました。

チュニジアのセンターコートに立った坂口さん。
テニス選手以外の日本人がここに立っているなんて信じられない!!

その後、会場近くのモナスティルの街へ!
次の練習が控えていて1時間ちょっとの時間でしたが、
モナスティルを案内しました。

香辛料の並ぶチュニジアっぽい風景

チュニジアは原付バイクならぬ、原付自転車がめちゃ沢山あります。ペダルがついています。
多分違法だとは思いますが、これに3人乗りしている子供もよく見かけます。

驚愕の3人乗り片手運転!
子供がもう片方のハンドル握り、後ろのおばちゃんは横向き座り。

砂浜も余裕で走ります

旧市街は壁で囲まれています。

旧市街の内側は雰囲気が全然違います

旧市街の小路を歩いて

この辺が多分一番キレイな通り

旧市街の家のドアはすごくきれい。
ドアのデザインはチュニジアの代名詞の一つでもあります。

こちらは壁に描いたドア笑

僕も行ったことがなかった魚市場にも行きました。
チュニジア人はかなり沢山魚を食べるだけあり、魚の扱い方も心得ている感じ。新鮮で寿司屋すらやれそうです。
入り口付近の通路は肉屋もあり

奥へ歩くと魚市場へ出ます。
大分活気あります!

チュニジアで一番よく食べられているのはこの鯛みたいな魚↓
スズキのような魚もよく食べられていて、とても美味しいです。
正直ヨーロッパの魚より全然クオリティ高く、日本で売れるようなものばかり。
アフリカだから魚は怖い、と思う人は多いかもしれませんが、チュニジアの魚は素晴らしいです。

イワシ安い。2ディナールは100円くらいです

タコやイカ

アンコウも!

漁師って雰囲気たっぷりのおっちゃん

街歩きを終えたら、この日はかなり強い選手との練習が入っていたこともあり、僕はホテルへ戻らないといけません。

本当にあっという間ですが、坂口さんご夫妻はこのまま近くの街スースへ出発。
スースは大会会場からはほんの20分くらいにある大きな街で旧市街が世界遺産になっています。
以前スース旧市街を訪れた記事はこちら↓

チュニジア世界遺産スースの旧市街
こんにちは!ケーズハウス所属テニス選手の市川誠一郎です。僕はヨーロッパ周辺の国を放浪しながら転戦していますが、その中で一番滞在時間が長いのがチュニジアという国です。チュニジアと聞いてもどんな国かピンとこない方が殆どかもしれません。僕もまさか...

 

明日は僕が坂口さんの向かったスースにお邪魔することにして一旦お別れしました。

 

4、 チュニジアのマリオットホテル

坂口さんはスースに2泊したので、翌日夜は僕がスースにお邪魔しました。

坂口さんがスースで滞在していたのはマリオットホテル。

僕はそもそもマリオット系列のような高級ホテルに行ったことも無く、
どんな場所か興味ありますが、ここはチュニジア。
チュニジアの高級ホテルってちゃんと高級ホテルなのか…?
東京とか大都市のホテルにも行ったことがないから比べようがないけどな…
と、そんなことを考えながらスースへ向かいました。

と言うことで到着。

ホテルのロビーで坂口さんを待ちます。
こんな素敵な場所がチュニジアにあったんか…!!!
素晴らしくキレイに整ったロビーに僕は感動。

坂口さん曰く、
ホテル設備は全く問題ないけど、案内が全然親切じゃなかったり、サービスや気配りのような部分が大分欠けている印象を受けたとのことでした。

坂口さんがホテルを案内してくれました。
貴重な経験!

おそらく一定以上のホテルは部屋などは当然キレイだとは思うので、高級ホテルにおいてはサービスこそ全てではないかと思います。

日本のようなおもてなしは特殊かもしれませんが、チュニジアにいると、細部まで目が届いたりケアできるような気配りがある国民性ではないと感じます。
トルコなどは接客やホスピタリティに優れているので、アラブ諸国でも様々なようですが、北アフリカアラブ諸国はあまり接客が良いようには感じません。
様々な形態の宿泊業をずっとされてきて、常に世界中の宿泊施設を視察している坂口さんなので、相当色々なところに気がつくのだろうと思います。

チュニジアのマリオットの部屋はこんな感じ。

なぜかキッチンスペースの横に小さなベッドが。
どういう配置?笑

その日はスースの旧市街にある、坂口さんが見つけた小さなレストランへ。

めちゃ洒落たいい雰囲気のお店!
こんな素敵なお店チュニジアにあったんか!

僕はいつも大会会場のホテルで練習漬け、
3食付きのホテルから出ることはほとんど無く、
素敵なレストランに来て感動しました。

先ほど書いたように、あまり細部に拘らない国民性もあり、
店の隅々まで掃除が行き届いたり、装飾が丁寧なお店は少ないのですが、ここはすごく素敵でした。

料理も丁寧な感じで味が繊細です。
旅慣れている坂口さん、いい店見つけるのも早い!
ちゃんと本格的で美味しいチュニジア料理を食べたのは初めてでした。

まずは前菜的なもの↓
左は春巻きみたいな料理でとても美味しいです。
右はこちらのスパイスみたいなもので、めちゃ辛いですがチュニジア人は何にでもこれを入れます。みんなパンにつけて食べています。

チキン煮込みのような料理。
これがめちゃ美味しかったです。

チュニジアのお茶。
僕はこの甘めのチュニジアのお茶がすごく好き。

翌日、坂口さん達はもう既に首都チュニスに向けて電車で出発して行きました。

一応アフリカということで警戒する選手も多く、テニス選手は空港から大会会場まで、ほぼ全員大会が手配するシャトルを利用し、現地のバスや電車を利用することは全くないです。
選手は移動を楽しむような感覚はなく、試合後はどこにも立ち寄らずに空港に直行します。
フライト2時間前に確実に着ける交通手段としては電車は選べないと言うことですが、移動自体を楽しむバックパッカーなら電車の方が絶対に風情がありますね。
値段もシャトルを使えば1万円近いですが、電車なら1000円しません。

アフリカということで治安が悪いのではないかと思う方が多いと思いますが、チュニジアはかなり安全です。
街を歩いていても全然危なくないし、夜も子供が遊んでいます。
どちらかと言えばローマやマドリードなどの方がずっと危険だろうと思います。

かく言う僕も、放浪していた時はずっとヒッチハイクとかだったのに、選手になってからチュニジアでは空港からホテルまで大会のシャトルを利用しています。
到着したらすぐ練習しないといけない。
たとえ安全でも、深夜の到着からバックパッカー時代のように空港で一泊して翌朝の電車やバス、などとのんびりしている時間がないのです。

坂口さんが前日にチケットを買いに行くと、既に1時間遅れることを予告された上、指定席はなく混み合うようで席を確保できるかの心配があったようですが、
当日は無事席も確保。

素敵な電車の移動だったようです。

ほんの2、3日の来訪でしたが、
日本から遥々チュニジアまで会いに来てくださる方がどれほどいるでしょう。
坂口さんご夫妻がこんなに遠くまで会いに来てくださったこと、人生でも忘れられない出来事になりました。

素敵な方々に応援してもらっていると改めて感じます。
今後も頑張っていきます!