こんにちは!
ケイズハウス所属プロテニス選手の市川誠一郎です。
しばらく前の話になりますが、今回は2025年年末にチュニジアから日本に帰国した際、ローマ乗り換えでローマで1日観光して帰ってきた時のお話になります。
これまでヨーロッパの主要都市は概ね行く機会がありましたが(ポルトガルとバルセロナに行ってない)、その中でもローマはヨロッパの主要都市の中では一番訪雰囲気のある街の一つだと感じました。
ロンドン、パリはさておくとして、
プラハ、アムステルダム、ベネチアのような雰囲気のあって好きな都市の中でも、ローマは歴史、スケール、雰囲気共に感じられる特別な街だと思います。
ヨーロッパの中でもスリやひったくりのリスクが高めの街であることだけが唯一残念ではありますが、ヨーロッパの大きな街で一度観光旅行に行くならどこか?
と言われた時に有力候補にできる街だと思います。
もし僕が一度もヨーロッパに行ったことがなく、主要都市のどこかを選ぶとしたら、まずパリかロンドン。
次はローマに行くだろうと思います。
もう少し落ち着いた主要都市で選ぶなら、
アムステルダムかプラハになると思います。
まずはローマフィウミチーノ空港に到着。
この空港はこれまで何度か乗り継ぎで使っていますが、
空港内にかなり沢山のストリートピアノがあることがとても印象的です!
乗り継いだ時はピアノを探して空港内を歩いて、見つけては弾き比べて遊んでいました。
日本でストリートピアノというと上手い人しか弾けない、恥ずかしいと感じたり敷居が高いかもしれませんが、
ヨーロッパのストリートピアノは趣味のおじさんや子供が普通に弾いています。
何なら駅のピアノなどはホームレスや酔っ払いが遊んでいたり、本当に誰でも気軽に弾いたり、練習で使って全く問題ありません。
夜中の乗り継ぎでもも弾き放題!
皆さんも是非遊んでみましょう!
さて、朝5時にチュニジアを出発するフライトで早朝にフィウミチーノ空港に到着。
フィウミチーノ空港からローマ市内へは結構距離があり、基本的にはシャトルバスで行くのが一番安いです!
そこで問題になるのがこのシャトルバス。
ローマの空港バスは複雑です!
かなり多くの会社が運行していて、それぞれの会社で当然チケットが違うため、自分のチケットのバスを見つけるのが大変!
空港から市内は比較的わかりやすく、出口を出て右側に歩くとシャトル乗り場があり、全てのバスがここから発着しています。
市内から空港に向かう時がより注意が必要で、後編で説明しています。
この乗り場の一角にチケット売り場コーナーがあります。
各社のブースが横並びになっていて、それぞれに結構な列ができていることが多いです。
値段はそれぞれ少しずつ違ったり、行き先はローマ中央駅行きが多いですが、少しずつ違います。
片道大体7、8ユーロだったと思います。
ちょうどすぐ出発するバスがどれか、見分けるのは結構大変。
パッとわかる範囲で出発時刻を比べて、何となくネットで調べた時に名前が出ていた大手っぽい会社のものに乗りました。
勿論オンラインで予約することも出来ますが、フライトは遅れることもあったり、荷物のピックアップなど予測しづらいことも多いので、早く着きすぎたり乗り遅れたり、どちらのリスクもあります。
また、予約したバス会社の乗り場を見つけるのが結構大変ですが、その場で買えばブースで聞くことができます。
各社のバスはかなり頻繁に出ているため、僕はその場で買うことにしましたが、全く問題ありませんでした。
バス内はかなり混んでいました。隣の女の子のネイルが長すぎて驚き
バスでローマ市内に進んで行きます。
市内に入る前から、ごく普通の集合住宅を見るだけでも、やはりローマの建築はどこかデザインにセンスや雰囲気のある建物が多いです。
市内に入ると、あちこちに古代ローマの建造物が残っていて、
既にローマが他のヨーロッパの大都市と違う特別な雰囲気があるのを感じ、来てよかったと感じました。
街全体に圧倒的な歴史を感じる雰囲気があります。
空港シャトルはローマ中央駅に到着。
駅の周辺一帯がバス乗り場になっています。
宿泊先のホステルに向かう前に、少しだけ駅の構内を覗きます。
ちょうど12月になる頃で、お店はクリスマスカラーで溢れています。
駅の中のなんてことない店ですが、彩豊かでどのお店もめちゃ美味しそう!流石イタリアです。
僕はたった一泊の滞在。
時間がないので、今回の宿泊先はアクセスを重視しました。
シャトルが発着する中央駅から徒歩圏内、
更に一日観光で訪れる最有力候補のコロッセオとフォロロマーノからも徒歩圏内の中央駅南側で格安宿泊先を探した結果たどり着いたのがこちら。
New Generation Hostel。
ケイズハウス同様、相部屋ドミトリーの格安宿。
僕が宿泊したときは一泊23.5ユーロでした。
ローマ最安ではないものの、ほぼ最安です。
一番安いところは20ユーロを切るかもしれませんが評価は低く、共同シャワーやトイレなどが汚い可能性はあると思います。
僕はアムステルダムでは最安のホステルに泊まっていますが、そこはバックパッカーというより現地の日雇い労働者が多かったです。
特に治安が悪いとは感じませんが、少し臭ったり、シャワーなどは綺麗ではないです。
僕はそうしたリアルな雰囲気も気にしませんが、日本人の多くにとっては快適ではないかもしれません。
ここは適度にバランス取れたところだと思います。
トランジットなど1、2泊程度の短期滞在のドミトリーOKの方ならオススメ!
ホテル入り口にはやはりピアノ。
かなり調律はめちゃ外れていますが、ヨーロッパのストリートピアノは大体そんなもん。
その代わり気安く誰でも弾けます。
今回は朝の到着ですが、チェックインまで荷物を預かってもらうのは荷物一つにつき5ユーロ。
そこそこ高かったです。
ここのホステルはほぼ全てのサービスが有料で結構高く、追加料金で持ってかれる印象でした。
普段はケチりますが、今回はどうしても滞在時間が短いので受け入れました。
部屋はドミトリーの中ではかなり広々としていて、良いです。
2段ベッドも普通のパイプタイプではなく、少し作りが立派でオシャレ、上段にも上がりやすくなっていて、いい感じ。
ホステルの部屋ではかなり快適な方です。
キッチンもあります。
フリーフード(前のゲストが残していったもの)も多少残っていて、その日の夜に使わせてもらいました。
キッチンの写真を撮り忘れてしまいましたが、コンロなど十分なものだったと思います。
ホステルでは簡易な朝食やコーヒー程度が無料の場所もありますが、
ここは有料で朝食を提供していました。
ということで、1日観光に出発!
12月初めですが、まさかのサンダル!笑
今回は何と言っても時間がないので、移動中にお店などある程度下調べしました。
イタリアに来たらエスプレッソのショットでしょう。
ホステルすぐ近くの良さそうなカフェへ。
かなり小さなこぢんまりしたカフェで、僕の趣味ドンピシャ!
僕はこれまで数ヶ月チュニジアでの大会出場で疲れ切っていたので、
まずはここでヨーロッパに戻って来た幸せを噛み締めることにします。
やはりイタリアはカウンターでエスプレッソのショットを飲んでいます。
オーダーしたのは勿論カプチーノ。
はい、エスプレッソなんて濃すぎて僕は飲めません。
でも気分はイタリア人のエスプレッソのショットです。
店内でしばらくのんびり。
今回時間がないですが、これは欠かせません。
隣のおばちゃんもとてもおしゃれです。
ひとしきりカフェで気持ちが落ち着いたら出発します。
すぐ近くのコロッセオへ向かいます。
今回の一日観光で必ず行きたいと思っていたのがコロッセオ。
やはりここは外せません。
松の巨木?並木を歩き
大きなスケボーパークを通り過ぎます。
こんなのが東京、駒沢公園とか代々木公園にあったら!
ヨーロッパの都市ではちょいちょい見かけます。
するともうコロッセオの目の前に出ました。
ホステルからかなり近くてアクセス最高!
ここから下に降りていくと入り口ですが、この辺りはかなり客引きや観光客目当てのボッタクリっぽい奴らがいました。
イタリアでのこの手の奴らは他の街よりやや危険です。
かなりしつこく、手など掴んできてあっという間に盗まれたりします。
ちょっとでも振り向いたり止まるのも良くないので、気をつけましょう。
さて、降りていけばもう入り口です。
コロッセオ脇にチケットブースがあり、相当な行列ができています。
僕は有料の観光施設に自分で行くことは殆どなく、まして行列に並んでチケット買うなんて人生で数回もしたことないと思いますが、
今回はほぼ初めて並んで買います。
行列はかなり長かったですが、15分程度で窓口に着きました。
コロッセオとフォロロマーノがセットになったチケットが販売されていて、そちらを購入。
20ユーロちょっとだったと思います。
メインスポット2つのセットならお得感があります。
コロッセオ入場し、階段登って内側へ。
おお!!
想像よりかなりスケール大きく、素晴らしかったです。
一周歩くような感じで回れます。
1人なので自撮り笑
コロッセオもかなりのんびり回りました。
僕はあまりお金をかけたくないし、1日しかないので、徒歩圏内で手軽に行けるスポットに絞って、あまり慌てず楽しみます。
もうこれで結構満足ですが、今度は隣にあるフォロロマーノへ。
入り口が分からず迷いましたが、すぐ横にありました。
フォロロマーノはすり鉢状になった地形の内側に残された古代遺跡のような場所。
こちらもかなりスケールが大きく、すり鉢の内側に降りていくと、壮大さに圧倒されます!
こちらも負けず劣らず素晴らしい場所でした。
この2つは行ってよかったと大満足。
入場料払う価値あります。
建物内も歩くことができます。
内部も天井高くスケールが大きいです。
あちこちグルグル歩いて回りました
書いた通りフォロロマーノはすり鉢状の内部にある遺跡なので、外側の高いところからすり鉢内部を見下ろした風景がとても綺麗です。
そちらは入場料払わずとも外部から見れます。
よく写真が撮られているスポットがあるのですが、それがどこなのか内側から見上げて探し出しました笑、
内部を歩き終えたら、今度はそこを目指して歩いていきます。
かなりのんびり歩いていたので既に日が傾いてきて、いい写真が撮れるまであまり時間がありません。
そこへ向かう途中。
こちらはフォロロマーノのすぐ外、道路挟んで逆側にある遺跡。
ここは特に入場料がかかる場所ではないですが、ローマはこんな巨大な遺跡が市内中心部にあちこちに残っているのです。すごい!
こちらがフォロロマーノ横の大通り。とても広々した通りです。
両側が遺跡です。
撮影スポットになっている場所はかなり大回りしないと辿り着けず、坂を登ってやっと到着。
宿を出たのは10時前、
カフェ行って、コロッセオとフォロロマーノ行っただけなのに、かなりのんびり歩いたせいで、もう夕暮れですが、
ギリギリ間に合いました。
写真撮って満足。
1日観光で行こうと思っていたのはあとトレビの泉のみ!
そちらへ向かって歩いていきます。
が、すぐ近くでまた巨大な建造物を発見。
少し新しいですが、これもすごいスケールと圧倒感。
疲れていますが、せっかくだしちょっとだけ覗いてみようと門を入ってみたのですが…
なんと一度入ったら一方通行の通路、
引き返せません!!
知らないよ!!!
勝てものの一番上まで登って一周して降りてくるしかないとのこと。
マジかよ。。。
そんなつもりは全くなかったのに、一番上まで登ることになってしまいました。
もう一日歩いて相当疲れています。
腹もかなり減っています。
とりあえず頑張って登頂。
本当に巨大。
一番上からの夕暮れの景色。
いい感じですが、もう12月初め。
こちらサンダルで歩いており、更に1日何も食べておらず、相当寒く震えています笑
とにかく腹が減ったし寒いので何か食べたいですが、
まずは観光を終わらせるべく、最後の目的地トレビの泉へ急ぎます。
やっと降りてきて、トレビの泉へ。
もう寄り道はなし!
甘栗を売っている露店
夜の帳が降りてきた小路を歩き
ついに到着!!
これで今日行きたいと思っていた観光スポットは全て制覇!!!
すごい行列です。
もう外から泉が見れればいいか?
と思ったのですが、到着してからどうも泉らしいものが見えない。
どこに泉あんの???と思っていたら…
建物にばかり気を取られていましたが、
なんと目の前にあった!!!
まさかの泉は改修中で湧いておらず、
賽銭用の池があっただけ!!!
おい!!!!!
めっちゃ疲れてたのに、最後気持ち振り絞って空腹の中歩いてきたのに!!!
実は偶然、知人が1週間前にローマを訪れていて、直前に情報を聞いていたのですが、トレビの情報はなし。
教えてくれよ!!
かなりガッカリ。
トレビの泉ですが、
仮に湧いていたとしても、コロッセオやフォロロマーノに比べると圧倒的にスケール小さく、
ただの噴水程度。
なんとなくトリビアの泉の記憶に惹かれて来てみたのですが、
フォロロマーノから歩くと結構遠いし、正直ここは1日観光ならスキップしていいでしょう。
さて、空腹を耐えて一日歩いて来ましたが、これでやっとローマで見たかった場所コンプリート。
ここからはご飯の時間です。
やはりイタリアに来たら食べ物は欠かせません。
ピザとパスタを食べないと!
後編へ続く