【2024年】富士登山の前に知っておくべき事
日本を代表する山、富士山。日本で一番高く(3776メートル)、今も活火山として生きています。歴史、芸術、文化的にもとても重要視されており、昔から神聖な山として崇拝されてきました。一方、富士登山をされる方も多く、毎年20万人から30万人の登山者が富士山に挑戦しています。もしまだ登ったことがないのであれば、あなたも一度富士登山しませんか?但し安全上の理由により、登る時期は夏の短い二か月間しかありません。富士山に登りたいと思う方は以下の情報を参考にしてください。
※2024年は例年通り吉田口(山梨県側)は7月1日、富士宮口・御殿場口・須走口(静岡県側)は7月10日に開山し、全ルート共に9月10日に閉山予定です。
登山ルート
富士山頂上までは登山ルートは四つあります。吉田口、富士宮口、御殿場口と須走口です。そのうち吉田口のみ山梨県側にあり、他の三つは静岡県側にあります。今日では、道路が整備されたおかげで、麓から五合目まで誰でもバスに乗って簡単に行けます。そこから頂上までは5時間から8時間ぐらいかかります。それぞれのルートには山小屋がいくつもあり、登山者にサービスを提供しています。
- 吉田口:歴史のある、一番人気のルート。初心者におすすめ!
- 富士宮口:一番短い、二番目に人気のルート。
- 御殿場口:一番長いルート。
- 須走口:登る人は比較的少ないものの、途中では森林浴と高山植物を楽しめるルート。
登山シーズン
登山シーズンは七月から九月の上旬までですが、正確な登山期間はルートによって違います。登山シーズン以外は雪が被っている可能性が高く、また全ての山小屋とトイレは閉鎖されています。もし事故など起きた際に救助が難しいので、シーズン以外の登山はお勧めしません。
登山シーズンの繁忙期は8月と週末です。混雑せずに登りたいなら夏休み期間以外の平日がベストタイムです。
自分で登るか、ツアーに参加するか
ハイキングの初心者の方は、ツアーに参加して登るのがいいかもしれません。ガイドや仲間と一緒に山に登るので心強いでしょう。また、ほとんどの準備は事前に行われるので、その点もあまり心配する必要はありません。ただし、ハイキングの経験があれば、自分で登ることもできます。そうすれば、自分のペースに合わせて休憩や写真撮影などの時間の調整もできるでしょう。
事前準備
富士登山は本格的なハイキングですので、十分な準備をすることが重要です。 どの登山道を選んだとしても、山小屋に一晩滞在するのが最善の方法です。 登山に慣れた方は1日で登山出来るかもしれませんが、より多くの登下山に充てる時間と体力が必要です。
トレーニング
頂上に到達するのに十分な体力がないのではないかと心配している場合、または高山病に敏感な場合は、行く前に数か月間トレーニングをしておくといいでしょう。
山小屋の予約
登山シーズンは夏季のみで、指定の宿泊施設に併設されたテント場を除いて富士山でのキャンプは禁止されています。山小屋に滞在して休息や睡眠をとることで、登山に強いコンディションを保つことができます。 尚、山頂に近い小屋はより多くの費用がかかり、またより早く予約で埋まる傾向にあります。 小屋ごとにベッド数に限りがありますので、お早めに電話またはインターネットで予約してください。
天気予報の確認
富士山の標高は高いので天気もかなり違います。夏でも寒く、風、雨、時には雪が降ることもあります。 麓と頂上の間の温度は20度も異なる可能性があります。寒さに対して十分な準備をしていることを確認し、登る前にもう一度天気をチェックしてくださいね!
登山の装備
山小屋は入浴設備を提供していません。また、食べ物や飲み物の価格は通常よりも高いです。 その点を踏まえて万全な装備をすれば、登山は少し楽になるかもしれません。
- 基本的な装備は、登山靴、レインウェア、バックパック、防寒着、地図か登山アプリ、ヘッドライト、トレッキングポールなど。
- その他:手袋、日焼け止めローション、現金と100円玉数枚(一部の小屋は現金支払いのみ可、トイレは有料です)、サングラス、帽子、水(少なくとも2L)、携帯用食品、ウェットティッシュ/トイレットペーパー、モバイルバッテリー、エマージェンシーシートなど。
※すべてを購入しなくても、いくつかの装備はレンタルショップで借りることもできます。
「富士山保全協力金」制度と通行料金
平成25年度から1人当たり1000円の「富士山保全協力金」制度が実施されています。加えて、2024年から吉田ルートに新しい規制が行います。
・規制時間帯 午後4時~翌午前3時まで(山小屋宿泊予約者は除く)
・登山者数の上限 4000人/日(山小屋宿泊予約者は除く)
・通行料 2000円/回/人
※別途、富士山協力保全金1000円/人(任意)もあり。
※5合目登山口にゲートを設置して、2,000円の通行料と1,000円の協力金を通行者から徴収。現金・クレカ・電子マネーで支払い可。通行予約システムから事前予約と事前決済がおすすめとなります。(当日は予約不可及び予約数が日ごとの規定数(上限)に達した場合は、受付を終了します。)
https://www.fujisan-climb.jp/info/20240510_yoshida_trail_reservation.html
他の三つのルートには午後4時以降、現地で山小屋宿泊予約の確認を実施します。(試行)
アクセス
マイカー
夏の登山シーズン中は、交通規制のため自家用車で5合目まで行けませんので、指定の有料駐車場に駐車して有料シャトルバスに乗り換えるか、公共交通機関をご利用ください。
- 吉田口(富士スバルラインHP):2024年7月5日の18時から9月10日の18時までです。富士山パーキングをご利用ください。
- 富士宮口(富士山スカイライン):2024年7月10日の9時から9月10日の18時までです。水ヶ塚公園の駐車場をご利用ください。
- 御殿場口:一般県道なので規制なし。
- 須走口(富士あざみライン):2024年7月10日の9時から9月10日の18時までです。須走多用途広場の駐車場をご利用ください。
バス
- 吉田口:バスは富士山駅/河口湖駅から出発します。 一部のバスは新宿バスタから運行しています。
- 富士宮口:バスはJR富士宮駅から出発します。また新富士駅、三島駅、からもバスが運行しています。
- 御殿場口:バスはJR御殿場駅から出発します。
- 須走口:バスはJR御殿場駅から出発します。新松田駅(小田急線)からのバスは登山シーズンのみ運行しています。
※感染症拡大防止のため、運休・減便が発生しています。最新情報は富士急行バス ウェブサイトからご確認ください。
登頂証明書
登山が終わったら、富士登山を記念した証明書の入手ができます。これを行うには二つの方法があります。一つ目は山頂にある富士山頂郵便局 (※注) に行くと、はがき風の証明書を購入する事が出来ます。 必要な送料を支払うだけで、海外に送ることもできます。
もう1つの方法は、最高点である剣ヶ峰と自分の写真を撮影し、後でこのリンクにアップロードすることです。 料金は1,000円(税抜)/一通 (送料別)です。
(※注) 富士山頂郵便局の営業日は年によって異なりますので、日本郵便ウェブサイトより最新情報をご確認ください。
※富士山頂郵便局の2024年の開設期間は7月10日から8月20日、6時~14時です。ただし、気象条件などにより、一時的に休止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
リンク集
終わりに
今回紹介した情報を参考にして、富士山に登ってみませんか?私たちの宿泊施設、ケイズハウスMt.富士とケイズハウス富士ビューに滞在する機会がありましたら、何でも結構ですので、私たちスタッフにお気軽にお尋ねくださいね!