河口湖で酒蔵見学!
みなさん、お酒は好きですか?
日本酒も、嗜みますか?
では、あなたのグラスやお猪口に注がれた、その美味しい一杯(or 二杯)が造られる「酒蔵」を訪れたことはありますか?
山梨といえば、ワインの一大生産地として有名ですが、県内には日本酒の蔵元も十余りが存在します。
そのひとつ、河口湖で代々続く【井出醸造店】の酒蔵見学をご紹介します!
富士五湖で唯一の「造り酒屋」
富士五湖を訪れる多くの人にとってアクセスの拠点となる【河口湖駅】から、湖に向かって徒歩およそ10分の距離に、井出醸造店はあります。
販売店はにぎやかな通りにありますが、酒蔵は、その少し奥の静かな場所。
代表作【甲斐の開運】の文字が書かれた、紺色ののぼり旗が、入口の目印です。
江戸時代中期(1700年頃)から味噌・醤油を造っていたという井出醸造店、酒造りが始まったのは江戸末期の16代目から。
現在の当主(社長)まで21代続く、歴史ある酒蔵です。
門の前には、和英併記の案内が。
やはり、海外からの観光客にも人気なのですね!
歴史ある蔵元へおじゃまします!
私が見学に訪れるのは今回で3回目ですが、以前、海外からのゲストと一緒に訪れた際(2020年3月)の写真と織りまぜて、シェアしていきます。
井出醸造店では、その回の参加メンバーにより、日本語か英語かのどちらかで案内をしていただけます。
開始5分前に集合とのことで、敷地に入り、味のある石畳の上で待っていると、案内係の方がにこやかに迎えてくれました。
下の写真は、さっそく「杉玉」について質問しているところでしょうか。
最初に、井出醸造店の「自己紹介」と、酒造りの工程について聞きます。
第1部 いざ、酒蔵
さぁ、いよいよ蔵の中へ。
参加者は全員、靴の裏を洗ってから建物に入ります。
まずは、「洗米→浸漬→蒸米」という工程の説明から。
普段見ることのない巨大な釜や装置に、ワクワクしてきます!
「小学生の時にクラスの皆で行った、工場見学も楽しかったよなぁ」と懐かしく思っていると、次の部屋への扉が開き、一瞬にして、仕込み中のお酒のなんともよい香りに包まれました。
マスク越しでも、しっかり伝わってきます。
「あぁ、大人になってよかった。酒蔵サイコー」などと、目をつぶって数秒幸せな気分に浸っている私に、そのタンクでは「大吟醸」を仕込んでいるのだと、係りの方が教えてくれました。
ランクの高いお酒ですね、なるほど、いい香りがするわけです。
酒造りの流れについて、映像で学んでいます(英語字幕つき)。
「寒造り」といって、通常の日本酒の仕込みは冬の時期に行われますが、発酵の進み具合により、写真のように冷却装置を巻いて更に冷やしたり、逆にタンクに「スカート」をはかせて温めたりするそう。
毎日、慎重な温度管理がなされているのですね。
絞る工程、さらに瓶詰めへと続きます。
第2部 時代劇の世界へ
代々続く井出醸造店では、現在お酒を製造している蔵だけでなく、およそ250年前に建てられた住居部分の一部を見せていただくこともできます。
使用している建具の中には、なんと約400年も前の物もあるそう!
その昔、近隣、都留の城からお殿様が来られる際にお泊まりになる宿にもなっていたそうです。
お庭では、植えられて数百年という庭の木々と共に、それまでは心落ち着く景色の一部だった岩が、「罪人をくくりつけていた」ものだと聞くと、半歩下がってしまいました。
庭には「立礼式茶室」もあります。
元々、京都・清水寺にあったものを移築したのだそうです。
第3部 試飲とおみやげ
さて、お庭から出て現代に戻ったら、蔵売り場【酒望子】にて、お待ちかねの試飲タイムです。
清酒や梅酒など、数種類をいただきました。
お酒を注いでもらったグラスと、美しい富士山のポストカードを、手土産としていただけます。
今回購入したのは、大吟醸と、日本酒で漬けた梅酒。
どんな料理と合わせていただこうかな♪
酒粕の入ったどら焼きも。
こちらの封を開けた時も、その香りに、また目をつぶっていましたね。
【酒望子】には、いろんなお酒と、連れて帰りたくなるかわいい富士山モチーフのお土産が並んでいます。
【日本酒ソフトクリーム】などもありましたよ。
河口湖を最初に訪れた時の「観光」とは、少し違うことをしたい!
滞在2日目は登山の予定だから、到着した日は疲れない程度に何か楽しみたいなぁ。
ーーーそんな時、酒蔵見学がおすすめです!
新たなチャレンジ
井出醸造店では、2020年よりウィスキーの製造も開始。
「日本酒造りにおいては、例年11~3月が忙しい時だが、ウィスキーが加わったことで年中忙しくなった」とおっしゃっていました。
日本酒のプロが清酒酵母を使って造るウィスキー、どんな味が出来上がるか楽しみです!
見学は要予約
井出醸造店では、コロナ渦においても、感染防止対策を行い酒蔵見学を実施中です。
前日の16:00までに電話予約を行ってください(状況により、見学ができない場合もあります)。
ケイズハウス(富士山店・富士ビュー店)にご宿泊中の方は、スタッフが予約のお手伝いをします。
営業時間内に受付までお知らせください。
◆井出醸造店の酒蔵見学
http://www.kainokaiun.jp/sakagurakengaku-Jap.html
※井出醸造店HPより
2022年 蔵開き
毎年、新酒を待つ多くのファンが集まる「蔵開き」。
通常2月開催ですが、2022年は5月14・15日に開催予定です(事前予約制)。井出醸造店HPで開催要項をご確認ください。
なお、第28回となる2021年は、密を避けるため一般には解放されませんでしたが、Youtubeに、井出醸造店についての説明とともにその様子がアップロードされました。
◆第28回 甲斐の開運 オンライン蔵開き
https://youtu.be/9MCdNPaJxvU
日時:2021年2月13日
(0:20頃から、映像が流れます)