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金沢から日帰りで行く加賀温泉【山中温泉・山代温泉・片山津温泉】

金沢-名所・観光地情報
Natadera Temple (C) K's House

金沢から日帰りで行く加賀温泉【山中温泉・山代温泉・片山津温泉】

 

段々と秋も深まり、温泉が気持ちのいい季節になってきました。石川県には、加賀温泉と和倉温泉という県外からの旅行客にも人気の温泉地があります。金沢からはどちらの温泉地へも1時間~1時間半ほどの距離。泊りで行く場合は気に入った旅館でのんびり宿泊がおすすめですが、日帰りで行くなら加賀温泉のうち、山中温泉がおすすめです。車で出かける場合は、那谷寺にもぜひ立ち寄ってみてください。

※「加賀温泉郷」とは、石川県加賀地方にある3つの温泉地、山中温泉(やまなか)・山代温泉(やましろ)・片山津温泉(かたやまづ)の総称です。

山中温泉

山中温泉はその名の通り、山の中にある温泉地。日帰り旅を楽しむ温泉地の中から山中温泉をおすすめする理由は、温泉街の街歩きが楽しいだけでなく、すぐそばを流れる渓谷「鶴仙渓」(かくせんけい)の散策が魅力的だからです。

この魅力を一目で伝えられる上空写真を探していたところ、素敵な動画を見つけました。山中温泉オフィシャルムービーの秋編の部分なのですが、クリックして最初の20秒をぜひ見てみてください。

渓谷沿いの紅葉の美しさはさることながら、川に蛇行するように架かるえんじ色の「あやとりはし」や渓谷そばに広がる温泉街の位置がよくわかります。

温泉街

加賀地方の温泉地の中心にある「総湯」は、地元の人や日帰り客など誰もが利用できる共同浴場です。早朝から夜遅くまで、銭湯価格で利用できるのもうれしいところ。

山中温泉の総湯は「菊の湯」。女湯と男湯が隣接する重厚な建物ですが、中は広々としており綺麗です。さらりとした透明なお湯で、体が芯から温まります。

【山中温泉 総湯】
料金:大人460円
営業時間:6:45~22:30
休日:無休(臨時休業あり)

(C)石川県観光連盟

菊の湯を起点に温泉街のメインストリート「ゆげ街道」を歩くと、ギャラリーや山中塗のお店・土産物店・菓子店など、のぞいてみたいお店がたくさんあります。観光地化しすぎた感じもなく、さびれた感じもなく、ゆったりのんびりとしてそぞろ歩きが楽しい雰囲気です。位置的には、ゆげ街道と並行して鶴仙渓の川が流れているので、行き帰りのどちらかは温泉街を、逆は鶴仙渓の散策路を歩くのがおすすめです。

(C)石川県観光連盟

鶴仙渓

山の自然を存分に味わえる渓谷沿いの散策路。新緑の季節には鮮やかな緑、夏には涼し気な川床、秋には美しい紅葉、冬には雪景色と、四季折々の魅力があります。川には上流から「こおろぎ橋」「あやとりはし」「黒谷橋」という、それぞれ趣の異なる橋が架かっており、フォトスポットになっています。

夏の川床 (C)石川県観光連盟

 

山中温泉
山中温泉観光協会のサイトです。開湯1300年の歴史と豊かな自然、文人墨客が愛した情緒あふれる温泉地です。

山代温泉

山代温泉には、現代的な総湯と、明治時代の総湯を復元した「古総湯」があります。古総湯(こそうゆ)は、木の板を張った壁に、ステンドグラスを通した光が入る独特の空間です。外装や内装が復元されているだけでなく、「湯あみ」という当時の入浴方法で利用することになっており、浴場内で体や頭を洗うことはせずに、温泉に浸かって楽しむだけというスタイルです。

総湯で体を洗ってから、古総湯を訪れるのがいいかもしれませんね。古総湯の2階は畳敷きの休憩スペースで、湯あがりにゆっくりと窓の外に揺れる柳の葉を見ていると、タイムスリップしたような気がします。

古総湯 (C) K’s House

古総湯内部 (C)石川県観光連盟

【山代温泉 総湯・古総湯】
営業時間:6:00〜22:00閉館
休業日:第4水曜6:00〜12:00まで(正午から通常営業)
料金:総湯大人460円、古総湯大人500円

山代温泉観光協会

片山津温泉

柴山潟の湖畔に位置する片山津温泉の魅力はその眺め。柴山潟から白山連峰を望む景色を見れば、北陸に来たことを実感するかもしれません。

(C)石川県観光連盟

片山津温泉の総湯はスタイリッシュでモダンな建物。日替わりで男湯と女湯が入れ替わるのですが、「潟の湯」からは柴山潟のパノラマビューが広がります。こちらの温泉は個人的には熱くて長く浸かっていられないのですが、地元のおばあちゃんたちは涼しげな顔で(?)気持ちよさそうに入っています。

建物の2階には、ガラス張りの解放感あふれるカフェやテラスがあり、すばらしい眺めを見ながら、地元産食材を使ったランチや喫茶を楽しめます。

(C)石川県観光連盟

【片山津温泉 総湯】
営業時間:公衆浴場6:00〜22:00、カフェ10:00〜17:00
休館日:無休(臨時休館あり)※まちカフェは木曜定休日
入浴料:大人(12歳以上)460円

片山津温泉観光協会公式サイト
「白山が麗しい湖のまち」片山津温泉の温泉観光協会オフィシャルホームページ

那谷寺

金沢から加賀地方に足を延ばすなら、ぜひ立ち寄ってほしいのが那谷寺(なたでら)。山の中の地形を生かした広々とした境内と寺院の建物は趣深く、新緑や紅葉など自然の景観が美しい。ゆっくり周ると1時間弱。フォトジェニックなスポットも多く、映画のロケ地になったことも。県内でも有数の紅葉の名所で、11月上旬から下旬が見頃です。

岩肌に鳥居があるのが見えますか? (C)石川県観光連盟

拝観時間:9:15~16:00 ※年中無休
拝観料:大人600円、特別拝観+200円(重文書院/庭園/三尊石)

那谷寺(なたでら)白山信仰自然智の森・高野山真言宗別格本山
開創1300年霊峰白山を信仰する「那谷寺」の公式サイト。加賀温泉のそば石川県小松市。ウマレキヨマル胎内くぐり、奇岩遊仙境、苔、紅葉などで有名。

アクセス

金沢から片山津温泉まで車で45分(※有料道路利用)、山代温泉・山中温泉まで1時間

公共交通機関

直通バス

金沢から加賀温泉へは便利な直通バスが出ていますが、同じバスが往復するため、行き帰りのどちらかは直通バス、逆は電車と路線バスを利用しましょう。

直通バス 加賀ゆのさと特急
料金:大人片道1370円(金沢から一番遠い山中温泉まで)
所要時間:約1時間30分

※加賀ゆのさと特急は、2023年7月31日(月)をもって運行休止となっています。
(温泉特急)の休止について

北陸鉄道株式会社

電車+路線バス

JR金沢駅から加賀温泉駅まで特急で25分1530円、または普通電車で1時間770円
その後、加賀温泉駅から山中温泉まで路線バスで30分430円、またはタクシーで20分3500円

【路線バス時刻表・料金】

【北陸・石川県】加賀温泉郷の路線バス情報|【公式】加賀温泉郷
加賀市内を走る路線バスの時刻表を掲載しています。

 

いかがでしたか?石川県の加賀地方には、伝統的なお祭りがいくつもあります。旅行の日程が決まった後には、お祭りやイベントの予定がないかも、ぜひチェックしてみてください。金沢での宿泊はぜひ、ケイズハウス金沢へ!