雲からわかる!?富士山の天気を予測してみよう
富士山を見に行こう!でもこの後の天気が気になる、、、
天気がいいと東京からでも見られる富士山。ちょうど休みだし、ちょっとお出掛けして富士山をもっと近くから見たい!関東近郊からなら、気軽に訪れる事ができる富士山周辺エリアですが、折角なら天気がいい時に見たいものですよね!
天気予報をチェックして計画を立てる方は多いのではないでしょうか。しかし、もしあなたがすでに富士山の近くまで来ているのであれば富士山の周辺に浮かぶ雲を見てみましょう。雲の形でこの後の天気をある程度予測する事も可能です!
富士山の雲と言ったらまずはこれ!
ここでは代表的な雲を2つ、ご紹介しましょう。
笠雲
富士山頂を覆う笠のような形の雲を「笠雲」と呼びます。これは温かく湿った空気が強く流れ込み、山肌に沿って上昇気流となったものが、頂上付近で冷却されると空気中の水分が凝結して雲が出来ます。しかしその後の下降気流で再び温められ蒸発してしまうため、頂上付近のみを覆うように雲が発生します。昔からこの雲が発生すると、その後雨が降ると言われており、実際に四季を通して笠雲が観測されてから24時間以内に70~75%程度の確率で雨が降るという統計も出ているようで、信頼性は高そうです。下の写真は秋のある日に撮影したものですが、実際翌日は雨でした。
また、時折二重の笠が現れることもあり、その後は風雨が来るとも言われています。
吊るし雲
こちらも笠雲と似た現象ですが、同じく温かく湿った空気が強く流れ込み、山肌に沿って上昇気流となったものが、山頂や山の中腹を乗り越える時に風下側で「山岳波」と呼ばれる風の渦が出来て、それが上空で冷やされる時に発生する雲です。この雲も笠雲同様、天気が崩れる予兆とされています。
その他の雲
富士山の周りでは他にも、山の中腹から頂上近くにかけてたなびく旗のように見える「山旗雲」や、中腹を回り込む帯のように見える「帯雲」など、いろいろな種類の雲を見ることが出来ます。
まとめ
富士山を見に来る時に山そのものはもちろん、ロケーションによって ”富士山+湖” ”富士山+森林” など他の風景との一体感を楽しみに来られる方は多いと思います。しかし、それだけではなく富士山の上空に浮かぶ雲もまた富士山の絶景を彩る大きな要素です。今回は天気が崩れる予兆とされる「笠雲」「吊るし雲」を紹介しましたが、のちの天気を予想するだけではなく、富士山の絶景を多種多様な雲達と共に楽しんで頂けたらと思います!