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昇仙峡に行こう! ~秋の紅葉がオススメ!~

富士-名所・観光地情報

昇仙峡に行こう! ~秋の紅葉がオススメ!~

 

私の住む山梨県の富士河口湖町では、秋、そして紅葉と言ったら、河口湖の北岸に鮮やかに彩られた木々が立ち並ぶ「もみじ回廊」を真っ先におすすめします。美しい紅葉の写真を撮るには最良の場所の一つであることは間違いないからです。しかし、もし山梨県内の別の場所で一日紅葉を満喫したいと思うなら、昇仙峡こそベストな場所と言えるでしょう!

昇仙峡は山梨県の県庁所在地、甲府市の北にあり、国内屈指の風光明媚な峡谷として広く知られています。四季を通して美しい景色を楽しめますが、特に秋は移り行く紅葉を楽しめ、観光するには最高の季節と言えるでしょう。

昇仙峡が人気である要素として、気軽に散策出来る事が挙げられます。散策路は全体的によく舗装されており、緩やかな上り坂の途中には休憩出来る箇所が多く設置されていますので、数多の山梨県内のハイキングコースの中でも、体力に自信が有る無しに関わらず万人が楽しめる場所です。

※覚円峰「夢の松島」周辺で落石発生のため、遊歩道の一部区間が通行止めとなっています。詳細および最新情報はこちらよりご確認ください。

※本文は2022年7月時点の情報です。

アクセス

昇仙峡までの交通機関を利用してのアクセスは非常に良く、甲府駅まで来たら、あとは直通のバスに乗るだけです。甲府駅までのアクセスは以下をご参照ください。

東京方面から : 一番便利なのはバスタ新宿から高速バスに乗って甲府駅に向かう方法です。バスタ新宿の4階にチケット売り場およびバス乗り場があります。(所要時間 約2時間10分, 運賃 2200円)

河口湖駅から : 甲府駅行きのバスに乗車してください。(所要時間 1時間20分~1時間40分, 運賃 1500円)

甲府駅から昇仙峡まで :  甲府駅南口4番乗り場よりバスで昇仙峡口バス停まで向かいましょう(所要 約35分、運賃 600円)。もし昇仙峡の散策を下り道で楽しみたい場合は、昇仙峡口バス停から5つ先のバス停、昇仙峡滝上バス停まで向かってください。(所要 約50分、運賃 920円)。

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甲府駅南口外観。昇仙峡行きバスが出発する4番乗り場は南口に出てすぐ目の前です。

車でお越しの場合、3か所無料駐車場あり(現在は2か所)。

遊歩道入口付近: 天神森市営駐車場(60台)

遊歩道中間地点: グリーンライン公共駐車場(37台)  ※秋の紅葉シーズンは非常に込み合いますのでご注意ください。

遊歩道終着地点(昇仙峡ロープウェイ駅): 昇仙峡滝上市営駐車場(80台)

※現在、昇仙峡滝上市営駐車場は利用不可となっています。近隣にお土産屋さんやお食事処の駐車場がありますが、ご利用前にそれぞれの利用規定をご確認ください。

昇仙峡アクセス・駐車場情報

持ち物

運動靴など歩きやすいもの – ほとんどの遊歩道の区間は舗装されていて、上り坂も緩やかなので、トレッキングシューズでなくても問題ないでしょう。

食事・飲み物 – 体を動かす時には常に水分補給を心掛けたいところですが、予め水分の準備をしなくても各駐車場付近にある自動販売機でも飲料の購入が出来ます。

もし、山梨県の郷土料理として有名なほうとうを食べたことが無ければ、遊歩道沿いに点在するお食事処で頂くのはいかかでしょう?また、道中には小休止出来るベンチが所々に設置していますので、あらかじめお弁当などを持参しておくのもいいかも知れませんね。

上着 – 紅葉が見頃の11月上旬から中旬にかけては昇仙峡観光のベストシーズンではありますが、冬に向けて晴天率が高まると同時に冷え込みが増す時期でもあります。晴れの日の日中は暖かくても、日が沈む時間が近づくにつれて、急激に気温が下がります。風が強ければ尚更ですし、標高が上がるにつれて体感温度も更に低く感じますので、重ね着が出来る上着やセーターなどを準備しておくと安心です。

見どころ

豊かな自然や景観に恵まれた昇仙峡ですが、多くの見どころが点在していますので、ここでご紹介します。

天鼓林

遊歩道入口より徒歩25分ほど登り路を行くと、左手に天鼓林という名の林が見えてきます。木々から伸びる長い影が、落ち葉の堆積した地面を覆うさまは、別世界のような秋ならではの彩りに満ちています。

峡谷の流れがこの場所に長年かけて作り出した、地下の岩盤の空洞により、足を強く踏み鳴らすたびに発生する共鳴音が鼓の音に似ていることが、「天鼓林」の名の由来とされています。

覚円峰

高さ180メートルに及ぶ、乳白色の斑紋が印象的な花崗岩の一枚岩です。長年の風化により削られて出来た、昇仙峡の目玉の一つと呼ぶにふさわしいスポットです。

かつて僧侶の覚円が、わずか数畳分の広さのこの岩の頂上で修業したことが名前の由来と言われています。

覚円峰を横目に見つつ遊歩道を進むと程無く、花崗岩が組み合って出来た「石門」の下をくぐります。この先、遊歩道は巨大な花崗岩の壁面に沿って進んでいきます。岩の割れ目にはお賽銭がたくさん刺さってます。

仙娥滝

木々に囲まれていた峡谷沿いの遊歩道は登るにつれて岩肌がむき出し、その先についに仙娥滝が姿を現します。こちらまで来ると遊歩道もほぼ終わりですので、上りの遊歩道歩きを避けたい方は、近くにある昇仙峡滝上バス停までバスで来れば、少しの下り道ですぐにこちらまで訪れる事が出来ますよ。

店舗・周辺施設

仙娥滝の先の階段を登ると、お土産屋や飲食店が軒を連ねる一角に到着です。近くには昇仙峡滝上バス停があるので、ここからバスで甲府駅に戻ることも可能です。

こちらにはバラエティ豊かな施設が点在していて、キムチ屋さんや影絵の森美術館などもあります。はたまた路地脇には何故か金属で作られたエイリアンとプレデターまであり、何故ここにあるのかは置いておいて、道行く人の興味を引いているのは確かです。

昇仙峡 影絵の森美術館
入館料 
(カッコ内は障害者手帳をお持ちの方の料金です。)
大人 : 900円 (750円)      小学生 : 500円 (400円)
中学・高校生 : 600円 (500円)  園児 : 300円 (無料)
営業時間:
平日 : 10 – 15時  土日祝 : 10 – 16時
※最新の入館料・営業時間は公式HPよりご確認ください。

昇仙峡 影絵の森美術館 公式HP

昇仙峡ロープウェイ

ここまで来て、もう少し観光したいとお思いでしたら、締めくくりにロープウェイに乗ってみてはいかがでしょうか。

ロープウェイに5分ほど乗り、高台に登ったら、そこからわずか5分ほどの散策で展望台にたどり着きます。しかしそこから更に20分ほど歩くと大きな一枚岩の弥三郎岳山頂に到着します。ここからの眺望は素晴らしく、雲の無い澄んだ日には山々の向こうに富士山を望む事が出来ます。

但し、こちらの遊歩道はこれまでご紹介した道より若干傾斜があり、滑りやすい箇所もあります。また頂上には滑落防止の柵やロープなどもありませんので、充分お気を付けください。

ロープウェイ乗車料金 :
大人(中学生以上)      : 1,300円(往復) 700円(片道)
小学生以下(4歳まで)    : 650円(往復) 350円(片道)
3歳以下無料
・障害者手帳提示で本人のみ半額。
営業時間 :
9:00 – 17:30 (12月~3月 9:00 – 16:30)
20分間隔で運行
※強風・悪天の場合は運休の可能性があります。
※最新の入館料・営業時間は公式HPよりご確認ください。

昇仙峡ロープウェイ公式HP

金櫻神社

ロープウェイの山麓駅、仙娥滝駅より更に30分ほど歩くと山梨県下で最古の神社の一つとされる金櫻神社に到着します。一説には2000年前の創建とも言われるこちらの参道にある266段の石段沿いに林立する杉の群は古いもので樹齢800年にもなるそうです。

金櫻神社は日本における水晶発祥の地とされ、本殿に奉納されている2体の龍「登龍」「降龍」はそれぞれ水晶玉を尻尾に絡ませています。

金櫻神社の名は非常に珍しい桜の木がこの地で発見された事に由来しています。淡い黄金色の花びらをつける「鬱金(うこん)の桜」と呼ばれるこの木は、この神社にある他の桜が4月中旬に花開くのに対して、やや遅れて4月下旬に咲き始めます。この時期に桜を拝み、水晶のお守りを受けることで金運が上昇すると、多くの参拝者が各地より訪れています。

神社の奥にある裏山の道を20分ほど歩くと、遥拝所に到達します。晴れの日にはそこから金櫻神社の御神体である金峰山に加えて、富士山も眺めることが出来ます。(遥拝所参拝時間 9:00 – 15:00)

駐車場 : 神社そばに無料駐車場有り

自分の目で確かめてみよう!

以上、昇仙峡についてご紹介しました。しかし実際の所、体験してみないと分からないことが沢山あるのは事実です。つまり、写真に収めた風景を見ることは出来ても、その場を流れる水のせせらぎや、素晴らしい自然に身を置いて感じる新鮮な気持ちまでは記録出来ませんよね。

是非、昇仙峡に行って自身で体験してみてください。きっと後悔する事はないはずですよ!

 

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